保冷の基礎知識(1)

熱の移動(伝熱)
熱は高温側から低温側へ伝わっていきます。
両方のの温度が等しくなると、熱移動しなくなります。

熱移動の3原則
1、輻射
物体は表面から熱を電磁波(遠赤外線)の形で放射しています。
熱い物体から放射された電磁波は冷たい物体へ空間を通して
伝わり再び熱に変わります。
これを輻射といいます。
輻射熱は反射することにより抑えられます。
保冷ボックスや保冷バッグの表面にアルミ蒸着フィルムが
使用されるのは輻射を抑えるためです。
反射型のストーブの裏側が熱くならないのは、これと同じ理由です。

2、伝導
物体は直接接することで高温から低温へ熱が移動します。
この現象を伝導といいます。同じ物質の中でも、接触した異なる物質
の間でも発生します。
保冷製品で使用される発泡ウレタンや、住宅の断熱で使用されるポリ
スチレンなどの断熱材は、熱伝導率低い空気を閉じ込めた素材で熱の
移動を抑えます。

3、対流
暖められた空気や水などの流体は熱をもって移動する性質があり、
膨張して軽くなり上方へ移動し、代わりに冷たい流体が下方へ動きます。
これを対流といいます。
真空状態では流体の動きがなくなるため対流は起こりません。

 

この記事はセブンエイト流通コンサルタントのページにもアップしています。